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[発表会見]2017.7.13

岩佐は嫌いなピーマン でも食っちゃる!

 IBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級王者、小國以載(29=角海老宝石)の初防衛戦が決定。13日に都内で会見が開かれ、9月13日(水)にエディオンアリーナ大阪で同級3位、イーグルアイの異名を持つサウスポーの岩佐亮佑(27=セレス)を迎えることが発表された。
 小國は昨年末の京都・島津アリーナで、22勝22KO無敗のジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)を判定で破り、初挑戦で大金星となる世界王座を奪取。初防衛戦はIBFより指名試合が指示され、昨年11月に不戦勝で指名挑戦権を得た岩佐亮佑(27=セレス)との対戦が決まっていたが、小國はグスマン戦で左親指靭帯と右手甲を打撲で痛め、当初の3月末の予定より半年遅れでの開催となった。
なお試合の模様は当日、TBS系列で全国放送される。
舌戦が繰り広げられた会見
 アマチュアのトップ選手として活躍した両者は12年前、小國が高校1年、岩佐が中学3年の時にスパーリングをした経験があり、この時は岩佐がRSCで勝利。中学生に敗れた小國は当時、「こういうやつが世界王者になるんだろうな」と感じたと言う。その後、互いにプロの道に進んでからも何度かスパーリングで手を合わせたが、苦手意識は変わらず。この日の会見でも隣に座る岩佐を睨み、「メチャクチャ嫌な相手。一番やりたくない。苦手なピーマンぐらい嫌いや」と捨て台詞を吐いた。これに岩佐も「ピーマンとは失礼ですね。僕も(小國選手は)ヘラヘラしてるし好きじゃない。思い切り苦いのを食わしてやりますよ」と返し、舌戦を繰り広げた。
セレス会長と同じく2度目の挑戦で世界を獲る
 だが、これは互いにリスペクトする気持ちがあってのもの。普段はベルトの貸し借りをするほど仲が良く、小國が岩佐について「スパーでも今日は自分がよくできたと思っても、次にやると違ったことをしてくる」と技術力の高さを評価すれば、岩佐も「グスマン戦を見ても彼の作戦遂行能力はやっかいだと感じた。距離の取り方、駆け引きといったレベルの高さに悔しい思いをしたこともある」とチャンピオンの実力を認めた。
岩佐が借りていた日本ベルトを返却
 かねてより負けたら引退を口にする小國だが、2度目の世界挑戦となる岩佐もラストチャンスと位置づけ、「小國選手の左ボディは僕には当たらない。どんな作戦でこようとも対応しますよ。8:2で自信があります。人生をかけて倒しに行きます」と王座奪取を宣言。これに小國は「俺に2割もあるの?俺はドロドロのドローを含め五分五分。接戦かどちらかが突き抜け、メッチャ差が開くか。やってみないと分からない」と弱気な言葉が口をついたが、それでも「チャンピオンは自分なんでね。どんな形でも勝ちにいきますよ。苦手なピーマンも世界戦なら無理してでも食っちゃりますよ」と最後はビシッと締めくくった。
嫌いなピーマンも食っちゃる!

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