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元WBA(世界ボクシング協会)ヘビー級王者アレクサンデル・ポベトキン(37=露)対IBF(国際ボクシング連盟)13位、WBO(世界ボクシング機構)11位アンドレイ・ルデンコ(33=ウクライナ)のWBOインターナショナル・ヘビー級王座決定戦は1日(日本時間2日)、ロシアのモスクワで行われた。再三にわたるドーピング違反で世界ランクから外されているポベトキンと、元王者を食って上位進出を目論むルデンコ。どちらに凱歌が挙がったのか。
アレクサンデル・ポベトキン
初回、いきなりハプニングが発生した。ポベトキンのパンチを受けたルデンコが「ラビットパンチ(後頭部へのパンチ)だ」として抗議。そのため長い休憩がとられることになった。その後、試合は続行されたが、ポベトキンの攻勢が目立ち、ポイントは毎回、元王者に流れた。折々でルデンコも反撃はしたものの逆転するほどのチャンスはなかった。採点は120対108(二者)、120対109の大差がついた。WBA(世界ボクシング協会)インターコンチネンタル王座とWBO(世界ボクシング機構)インターナショナル王座を獲得したポベトキンは33戦32勝(23KO)1敗。敗れたルデンコは34戦31勝(19KO)3敗。
この日は前IBFスーパーライト級王者エドゥアルド・トロヤノフスキー(露)もリングに上がり、世界挑戦経験者ミケーレ・ディ・ロッコ(イタリア)と対戦した。前日計量で約2.5キロ重かったディ・ロッコに対し、前王者は初回に右を浴びせて先制のダウンを奪う。3回にも右で倒したトロヤノフスキーは4回、さらに2度のダウンを追加して仕事を終わらせた。再起を飾ったトロヤノフスキーは27戦26勝(23KO)1敗、ディ・ロッコは45戦41勝(18KO)3敗1分。