岡田博喜「圧倒する」

　デビューから無敗記録を続けている前日本スーパーライト級王者岡田博喜(27=角海老宝石)が、30日に後楽園ホールで開催される「角海老ボクシング」のセミファイナル、64.0kg契約10回戦でOPBFスーパーライト級10位ジェリッツ・チャベス(28=比)と対戦する。岡田は都内の日本ボクシングコミッション事務局で前日計量に臨んだ。

　タイトルを返上後、2戦目となる岡田はリミットちょうどの64.0kgでクリアした。「(ベルトがなくて)気が楽です。試合ができることに感謝している。前回の試合はTKO勝ちしたがそれまでの採点はドローだったので、今回は寄せ付けない内容で仕留めたい」と意気込みを語った。現在、IBF同級7位、WBO9位にランクされている岡田は「この試合で世界へのきっかけを掴みたい」と話した。拳を交えるチャベスもリミットちょうどの64.0kgでパスした。

　これが復帰戦となる前日本ライト級王者の土屋修平(30=角海老宝石)はライト級8回戦で水藤翔太(28=とよはし)と対戦する。土屋、水藤ともにリミットちょうどの61.2kgで合格した。

　3月以来の試合となる土屋は「相手はもちろん、お客さんとの戦いでもあると思っている。僕らしく盛り上がる試合を見せて満足して帰ってもらう」と多くは語らず会場を後にした。

　後楽園ホール2度目の登場の水藤は「土屋さんは素晴らしい選手だが勝つためにここに来た。予想通りにはいかない」と気を吐いた。これが3度目の日本ランカーへの挑戦となるが「チャンスを作ってくれた会長に結果で恩返ししたい。うちのジムはプロ選手は僕一人なので後輩やキッズボクサーに先輩の戦う姿を背中で見せたい」と闘志を燃やした。