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IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級タイトルマッチ、王者リー・ハスキンス(33=英)対挑戦者同級10位ライアン・バーネット(25=英)の12回戦は10日(日本時間11日)、英国北アイルランドのベルファスト、SSEアリーナで行われた。2年前に岩佐亮佑(27=セレス)を下して王座(当時は暫定王座)についたサウスポーのハスキンスが3度目の防衛を果たしたのか、それともバーネットが無敗のまま頂点に立ったのか。
〇ライアン・バーネット(英)
12回判定(2対1)
×リー・ハスキンス(英)
序盤にバッティングでハスキンスの眉間が割れるなど早々から荒れ模様となった。もともとガードの低いサウスポーのハスキンスに対し、バーネットはほとんどノーガードの構えからフェイントを多用しながら機をみて飛び込む。バーネットのパンチはヒットしても単発だが、ハスキンスの有効打はさらに少ない。6回、バーネットは右でダメージを与えたあとロープに追い詰めて右フックをヒット、貴重なダウンを奪った。その後も歯車の噛み合わせが甘い展開に終始したが、11回にバーネットが右から左を浅く当てて再びダウンを奪った。試合が終わるとバーネットも会場のファンも新王者誕生を疑っていなかったが、リングアナウンサーが「スプリット・デシジョン」とコールすると、一時は騒然となった。その後、119対107でジャッジ二者がバーネットを支持していることが発表され、新王者誕生にベルファストのファンは胸を撫でおろした。ちなみにクラーク・サマーティノ(米)副審のスコアは118対108でハスキンスの勝ちだった。2度のダウンがあったにもかかわらずハスキンスのマイナス・ポイントが2というのは解せず、単純な記入ミスではないかという声もある。バーネットは17戦全勝(9KO)、3度目の防衛に失敗したハスキンスは38戦34勝(14KO)4敗。