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WBC(世界ボクシング評議会)クルーザー級挑戦者決定戦、1位ドミトリー・クドリャショフ(31=露)対2位オランレワジュ・ドゥロドーラ(36=ナイジェリア/米)の12回戦は3日(日本時間4日)、ロシアのロストフナドヌーで行われた。1年7ヵ月前に2回TKO負けを喫したクドリャショフが雪辱を果たしたのか、それともドゥラドーラが返り討ちにして世界挑戦の切符を手にしたのか。
すでに相手の手の内は知っているとばかり、両者は初回からKOを狙って攻めて出た。3回、ドゥロドーラが優勢を印象づけていたが、ラウンド終盤にはクドリャショフがチャンスをつかんで形勢逆転。4回、クドリャショフは左フックをヒットしてダウンを奪った。迎えた5回、クドリャショフがダウンを追加し、再開後に連打を見舞うとレフェリーが割って入った。TKOタイムは3回2分17秒だった。雪辱を果たし、WBC王座への挑戦権とともにWBCシルバー王座の初防衛に成功したクドリャショフは22戦21勝(21KO)1敗。ドゥロドーラは29戦25勝(23KO)4敗。
WBCのクルーザー級王座はトニー・ベリュー(英)が持っていたが、3月にヘビー級で戦ったあと「名誉王者」にスライド。これを受け4月に決定戦を制したマイリス・ブリエディス(ラトビア)が新王者となったが、9月から始まる賞金トーナメント、「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)に出場することになっており、このなかで防衛戦がこなせるのかどうかは定かではない。