ベナビデスvsメディナ

　WBC(世界ボクシング評議会)スーパーミドル級挑戦者決定戦、5位デビッド・ベナビデス(20=米)対6位ロヘリオ・メディナ(28=メキシコ)の12回戦は20日(日本時間21日)、米国テキサス州ラレドのラレド・エナジー・アリーナで行われた。9月に決まる新王者(カルム・スミス対アンソニー・ディレル)に対する指名挑戦権を手にしたのは20歳のベナビデスなのか、ベテランのメディナなのか。

　17戦全勝(16KO)の快進撃を続ける20歳のホープが、世界挑戦の経験を持つベテランを圧倒した。主導権を握って迎えた6回にダウンを奪い、7回にもボディブローでダウンを追加。さらに8回にも倒して仕事を終えた。KOタイムは8回1分1秒だった。ベナビデスは元WBA(世界ボクシング協会)スーパーライト級暫定王者ホセ・ベナビデスの弟としても知られる。1年前にジェームス・デゲール(英)の持つIBF(国際ボクシング連盟)王座に挑んで判定負けを喫しているメディナは45戦37勝(31KO)8敗。
　現在、WBCのスーパーミドル級王座はバドゥ・ジャック(スウェーデン/米)の返上によって空位だが、9月に1位カルム・スミス(英)対2位アンソニー・ディレル(米)で決定戦が行われることになっている。ベナビデスはその勝者に対する挑戦が約束されたことになる。