ウスティノフの世界前哨戦

　WBA(世界ボクシング協会)ヘビー級2位にランクされるアレクサンデル・ウスティノフ(40=露/ベラルーシ)は19日(日本時間20日)、英国ボルトンでラファエル・サンブラノ・ラブ(36=ブラジル)と10回戦を行った。ウスティノフはWBA王座への最優先挑戦権を保持しており、この試合は世界挑戦に向けた前哨戦の意味を持っていた。17ヵ月ぶりの試合だったが、ウスティノフは先に駒を進めることができたのか。

　身長202センチ、体重129キロのウスティノフは試合開始から1分も経たないうちにボディブローでダウンを奪い、再開後も攻め続けてレフェリー・ストップに持ち込んだ。TKOタイムは1回2分6秒だった。126秒で前哨戦を終えたウスティノフは35戦34勝(25KO)1敗。この敗北は12年9月のクブラト・プーレフ(ルーマニア)戦を11回KOで落としたものだが、以後は7連勝、4連続KO勝ちとなった。サンブラノは55戦39勝(32KO)15敗1分。