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クロフォードvsディアス
WBC(世界ボクシング評議会)、WBO(世界ボクシング機構)スーパーライト級王者テレンス・クロフォード(29=米)は20日(日本時間21日)、WBC同級3位、WBO10位のフェリックス・ディアス(33=ドミニカ共和国)を相手に米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で防衛戦を行った。いまやパウンド・フォー・パウンドの上位常連となったクロフォード、はたしてどんな戦いをみせたのか。
〇テレンス・クロフォード(米)
10回終了TKO
×フェリックス・ディアス(ドミニカ共和国)
左右どちらの構えでも戦えるクロフォードは、サウスポーの相手に合わせてかこの日も左構えで戦った。スピード、スキル、経験で勝るクロフォードは毎回のようにポイントを重ねていった。ディアスもそのたびに応戦はしたものの自分の方にペースを引き寄せることはできなかった。ポイントで引き離されたディアスは徐々に右目周辺が腫れ、10回にはドクターのチェックも受けた。この回、クロフォードは左ストレート、アッパーなど多彩なパンチで挑戦者を圧倒。ますます試合が一方的になるなか、10回が終了するとディアス陣営が勝負を諦め、棄権を申し出た。WBO王座のV5、WBC王座のV2に成功したクロフォードは31戦全勝(22KO)、08年北京五輪ライトウェルター級金メダリストのディアスは21戦19勝(9KO)2敗。
セミファイナルではIBFスーパーライト級挑戦者決定戦(準決勝)を兼ねたNABF&NABO北米タイトルマッチ、およびWBAインターナショナル王座の決定戦が行われ、レイムンド・ベルトラン(メキシコ)がジョナタン・マイセロ(ペルー/米)に2回KO勝ちを収めた。初回にバッティングで倒れた際にダウンと裁定されたベルトランだが、2回に左フックをヒットしてマイセロをキャンバスに沈めた。レフェリーがカウントせずにストップしたほどの衝撃的なKOだった。ベルトランは42戦33勝(21KO)7敗1分1無効試合、マイセロは29戦25勝(12KO)3敗1無効試合。
アンダーカードにはウェルター級の世界ランカー、コンスタンチン・ポノマレフ(露)が出場、ベテランのエド・パレデス(米)に8回判定勝ちを収めた。三者一致の78対74の採点で勝利を得たポノマレフは32戦全勝(18KO)、パレデスは46戦38勝(25KO)7敗1分。