リアルを見るべし!

　国民的人気漫画『あしたのジョー』がついに封切りを向かえた。TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、時代をリードする豪華キャストが雪の中集まった600人以上のファンにこの映画への思いを伝えた。

　力石徹を見事に演じた伊勢谷友介さんは、CGなしで、体を作り上げ、山下さんと思いっきり殴り合って顔が揺れたシーンでは、魂が抜けた。と話し、雪を溶かすぐらいの熱い映画になったと会場を沸かせた。

　西寛一役を演じた鉄矢さんは、この映画(迫力のファイトシーン)を撮影現場で一番最初に一番近くで見られた、と喜びを語った。映画を見終えたばかりの観客には、「自分の中で『あした』を見つけたのではないでしょうか?」と問いかけ、映画の感動を呼び戻した。
　この映画では、人間力とリアルを表現するために、本気で(拳を)当てて、殴りあったと明かす曽利文彦監督からは、幸せな撮影現場だった、とこの映画への思いを語った。