ベルトラン「夢をかなえる」

　ベルトランは13年から15年にかけて3度、WBO(世界ボクシング機構)ライト級王座に挑む機会を得たが、リッキー・バーンズ(英)と引き分け、テレンス・クロフォード(米)には判定負けを喫した。粟生隆寛(帝拳)との決定戦では体重超過で失格し、2回TKO勝ちを収めたものの試合後にドーピング違反が発覚して無効試合に結果が変更され、ベルトラン自身は1年の出場停止処分を受けた。16年5月に戦線復帰を果たしてからは3連続KO勝ちを収めている。ベルトランは「勝つことはもちろんだが、疑う余地のない圧倒的な勝利を目指す。少しずつだが夢の実現に近づいている。多くの激闘が繰り広げられた伝統ある会場で戦えるので、ひとつの夢はかなった。」と話している。41戦32勝(20KO)7敗1分1無効試合。相手のマイセロは「MSGの大勢の観客の前で私のスキルを披露したい。ベルトランは手強い相手だが、世界王座への挑戦権を掴むことに集中している」と意気込んでいる。28戦25勝(12KO)2敗1無効試合。この試合の勝者は、6月30日に米国オハイオ州トレドで行われるロバート・イースター(米)対デニス・シャフィコフ(露)の勝者に挑戦する権利を獲得する。なお、5月20日のメインではクロフォード対フェリックス・ディアス(ドミニカ共和国)のWBC(世界ボクシング評議会)、WBOライト級タイトルマッチが組まれている。