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ヒューイ・フューリー(22=英)が背中を痛めたため試合2週間前になって初防衛戦が宙に浮いているWBO(世界ボクシング機構)ヘビー級王者ジョセフ・パーカー(25=ニュージーランド/米)に対し、WBC王者のデオンタイ・ワイルダー(31=米)が「7月に戦おう」と統一戦を呼びかけている。29日には英国ロンドンでIBF(国際ボクシング連盟)タイトルマッチ、アンソニー・ジョシュア(27=英)対ウラジミール・クリチコ(41=ウクライナ)が行われることもあり、リングの中からも外からもヘビー級トップ戦線の動きから目が離せなくなってきた。
デオンタイ・ワイルダー
パーカーに対しては6位のドミニク・ブリージール(米)が5月6日に挑戦の意思表示をしているが、王者側が応じるかどうかは現時点では不明だ。こうしたなかワイルダーも積極的な姿勢をみせてはいるものの、さすがに5月6日の対戦となると非現実的といわざるを得ない。そこで「7月に対戦しよう」と近い時期の対戦を呼びかけているわけだ。ワイルダー自身はジョシュア対クリチコをリングサイドで観戦することになっており、この試合の勝者と年内の対戦を希望している。その一方、ワイルダーにはWBCが前王者で現1位のバーメイン・スティバーン(ハイチ/米)との指名防衛戦を義務づけているが、15年1月に大差の判定勝ちを収めている王者は「(スティバーンとの再戦には)まったく関心がない。ルイス・オルティス(キューバ/米)ならともかく、なぜスティバーンなのか理解できない」と話している。