川崎新田ジムが移転

　地域密着を掲げ、ロードワークでの地域防犯やコミュニティ活動への積極的な参加を進める、川崎新田ボクシングジムが今月6日、新築2階建のジム専用ビルに移転することとなった。
　かつてのジムからは300mと離れていないが、最寄駅の小田急線向ヶ丘遊園駅へはより近くなった。新しいジムは、広々とした開放感のある造りが特徴で、各階にリングを設置している。旧ジムはお世辞にも広いと言えず、練習生がジムの外に溢れ練習をしていたが、これからはその心配もなさそうだ。

■川崎新田ボクシングジム
新住所:神奈川県川崎市多摩区登戸2929
TEL変らず043-932-4639
HP www.nittagym.com

　会長の新田渉世氏(43歳)は、96年に東洋太平洋バンタム級王座を奪取し、ボクシング界初の国立大卒王者として注目を集めた。翌年の初防衛戦に敗れて引退。一時渡米するが、帰国後の03年に同ジムを設立。現在は日本プロボクシング協会の理事を務め、冤罪の可能性が高いとされる死刑囚、袴田巌さんの支援活動にも奔走している。またWEBでも、会長自らがインタビューアーを務める"Talk is Cheap(www.tic-box.com)"が人気で、今年で12年目を迎えた。
　3月22日(火)には、ジムのエース、日本ライトフライ級1位・黒田雅之が元東洋同級王者の家住勝彦(レイスポーツ)と日本ライトフライ級王座決定戦を戦う。ジム初のタイトル挑戦、そして獲得に燃える新田会長にとって、今年は飛躍の年としたいところだ。