チャベス 順調に調整

　5月6日(日本時間7日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナでWBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級王者サウル・カネロ・アルバレス(26=メキシコ)との164.5ポンド(約74.6キロ)契約12回戦に臨む元WBC(世界ボクシング評議会)ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(31=メキシコ)が、メキシコのオトミで高地トレーニングを続けている。調整は順調にいっている様子で、チャベスは「この試合に勝ったあとスーパーミドル級王座も取りたい」と意欲をみせている。
※アルバレス対チャベスは5月7日(日)午前11時からWOWOWライブ・チャンネルで生中継の予定

　チャベスは名伯楽ナチョ・べリスタイン・トレーナーの指導のもとメキシコ州のオトミで精力的なキャンプを行っており、減量を含めて調整は順調とのことだ。べシルタイン氏も「体重のことはまったく心配していない」と話している。今週、WBCの定例会見「マルクス・デ・カフェ(火曜日のコーヒーブレーク)」でインタビューを受けたチャベスは「アルバレスは私の発言に対して神経質になっているようだが、私は思ったことを言っているだけで彼を挑発しているわけではない。彼は自分ひとりのちからで現在の地位を築いたと勘違いしているんじゃないかな。私は毎日、べリスタイン・トレーナーとどうやって試合を支配して勝つか話し合っているし、練習での動きもいいよ。ケガもないし、28日にラスベガス入りするまでここ(オトミ)で練習を続けるつもりだ」と話している。よほど順調に調整が進んでいるのか舌は滑らかで、今後についても言及している。「この試合に勝ってベルトを自宅に持ち帰るよ。そして将来的にはスーパーミドル級でも王座を取りたい。ゴロフキン? もちろん望むところさ」と威勢がいい。アルバレス対チャベスは注目度が高く、すでに2万2000枚のチケットは売り切れとなっており、ラスベガスではクローズド・サーキット(劇場型視聴)も行われる。アルバレスは50戦48勝(34KO)1敗1分、チャベスは54戦50勝(32KO)2敗1分1無効試合。オッズは11対2でアルバレス有利が続いている。