ヘビー級「裏庭決戦」

　WBA(世界ボクシング協会)ヘビー級王座決定戦、元WBO(世界ボクシング機構)王者で現WBA4位シャノン・ブリッグス(45=米)対5位フレス・オケンド(44=プエルトリコ)の12回戦が6月3日、米国フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロック・ホテル&カジノの行われることになった。45歳と44歳の対決につけられたキャッチコピーは、ずばり「BACKYARD　BRAWL(裏庭決戦)」。

　14年4月に3年半ぶりに復帰してから二線級相手に9連勝(8KO)を収めているブリッグスはともかく、14年7月のWBA王座決定戦(判定負け)を最後にリングに上がっていないオケンドがいきなり世界戦に臨むことに多くのファンが首を傾げていることだろう。判定に不服を唱えて訴訟に持ち込み勝訴、3年近くもランキングを維持したうえ決定戦に出場するオケンドには批判の声が向けられたとしても仕方あるまい。このカードは2月に興行権入札が行われたが、落札額が規定金額に達していなかったためやり直しが決定。その矢先に危機感を抱いた両陣営が合意して今回の対戦が決まった経緯がある。そんなカードだが、どちらが勝っても史上4番目の年長戴冠記録となる。ブリッグスは68戦60勝(53KO)6敗1分1無効試合、オケンドは45戦37勝(24KO)8敗。