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1日(日本時間2日)、メキシコシティの旧中心街ソカロではWBC(世界ボクシング評議会)のバンタム級とヘビー級の女子ダブル世界戦が開催された。バンタム級は王者カテリーネ・フィーリ(ザンビア)対マリアナ・フアレス(37=メキシコ)、ヘビー級は王者アレハンドラ・ヒメネス(29=メキシコ)対カーレット・イーウェル(46=米)というカード。王座交代はあったのか。
女子バンタム級タイトルマッチはフィーリが細かい連打、フアレスが力強いパンチで対抗するという展開になった。3回に入ると早くもスタミナが切れてきたフィーリにフアレスの左ジャブがヒットし、主導権は挑戦者が握った。4回終了時の公開採点でリードを許していると知ったフィーリは打ち合いに出てきたが、フアレスはペースを崩すことはなかった。7回にフアレスは目の上を負傷したが、8回、9回と連打を見舞ってリードを広げた。99対90、98対91、97対92の大差判定で新王者になったフアレスは58戦45勝(17KO)9敗4分、2度目の防衛に失敗したフィーリは14戦12勝(6KO)2敗。
女子ヘビー級タイトルマッチは57秒でけりがついた。ヒメネスが放った右ストレートの連打でイーウェルはキャンバスに沈み、担架に乗せられてリングを降りた。昨年3月に獲得した王座の初防衛に成功したヒメネスは7戦全勝(5KO)。とてもボクシングをする体型には見えなかったイーウェルは26戦16勝(9KO)9敗1分。
この日は男子の試合も行われ、メキシコのスーパーライト級タイトルマッチでは王者のヘスス・ビダル(メキシコ)がネリー・サギラン(メキシコ)に3対0の10回判定勝ちを収めた。WBCユース・スーパーフェザー級王座決定戦ではエドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)がウーゴ・サンティリャン(亜)に3回TKO勝ち、新王者になった。初回からサンティリャンがホールドで減点されるなか、エルナンデスはアッパーを主体に攻勢を強め、3回に左右のアッパーから左フックをヒット。ここでサンティリャン陣営からタオルが投入された。さらに、16年リオデジャネイロ五輪に出場したファン・パブロ・ロメロ(メキシコ)のプロデビュー戦(ウェルター級6回戦)も行われ、ロメロはアルツロ・ロペス(メキシコ)に左フックを浴びせて右眉を切り裂き、初回TKO勝ちを収めた。ロペスは12戦7勝(1KO)4敗1分。