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[ニュース]2011.1.24

下田陣営、100%の自信

 今月31日、WBA世界スーパーバンタム級王者・李冽理(横浜光)に挑むWBA世界同級6位・下田昭文(帝拳)が25日、都内の帝拳ジムで公開練習を行った。
 浜田代表、葛西トレーナーとともに精悍な顔つきで姿は現した下田は、練習前の会見でここまでの調整具合を語った。「スパーはこれまで200ラウンドぐらい。今までで一番のラウンドとなった。延期については良い方に向いている。調子はいつもより良いし最高のタイミング。乗れているんじゃないかな。当日は挑戦者として自分から向かって行く。勝つ自信は100%!!」と好調をアピール。早くもタイトル奪取宣言となった。
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 続いて浜田代表は「(延期で)時間が出来て良かった。万全の状態で掴んだチャンス。運も向いているし、最高の試合になる。下田が100%と言ったが、私も100%と言っておきます」と、下田の世界奪取を後押し。さらに葛西トレーナーも「100%ではない。200%!世界が決まり、目つきも変わった。王者になりたいという気持ちが伝わって来る。試合は最終的に下田の手が上がっているイメージしか無い。世界王者になると信じている」と話し 、下田に絶対の自信を伺わせた。
左:松尾 右:下田
 公開練習ではロープ、シャドーと精力的に動き、同門の松尾翼をパートナーに2ラウンドのスパーリングを行い、柔らかい上体からのワンツーを中心に切れ味鋭い左ストレート、右ボディを打ち込んでいた。2ラウンド目には、ワンツー、左ストレートで松尾をロープに釘付けにし、連打を浴びせる場面もあった。
鋭い左を放つ下田
スパー後は、葛西トレーナーの持つミットにワンツー、左ストレートを軸にしたコンビネーションをテンポ良く打ち込み、細かいステップで前後左右に素早い動きを見せていた。
精力的に動く下田
 これまで地道にこなしてきた走り込みの成果か、ふくらはぎが発達して拳大の筋肉となり、これが下田のスピードと切れのエネルギー源を支えているようであった。下田のスパーを視察した横浜光ジム石井会長代行は「滑らかな動きですね。前後に柔らかくスピードもある。気持ち良くやらせると乗って来る。序盤は特に調子に乗らせないこと。李対策の動きは見られなかったですね。でもあのタイミングなら李のパンチが当たる。必ず!でも、あれだけ野性的な動きをするパートナーはいなかったな(笑。序盤に注意し、中盤で持って行きたい」と、下田の野生の動きに警戒していた。
王座奪取を誓う
 最後に下田は「2年前の日本王座敗戦、その後のドロー。そこからが始まり、やれることは全てやって来た。最高のタイミングで世界挑戦が決まったと思っています。(李戦は)足を使っても、打ち合いに来ても、対応する自信はある。自分を信じ、ここまで練習して来た!」と語り、その目は既に世界王者となった姿を見据えていた。

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