挑戦者決定戦を拒否

　IBF(国際ボクシング連盟)ライトヘビー級2位のアルツール・ベテルビエフ(32=露/カナダ)は4月21日、米国フロリダ州マイアミで同級7位のサリバン・バレラ(35=キューバ/米)と挑戦者決定戦を行う予定だったが、相手が対戦を取り下げたため試合が宙に浮いてしまった。陣営は新たな相手を探すとともに、ベテルビエフに指名挑戦権を与えるようIBFに働きかけるという。

　ベテルビエフ対バレラの試合は2月2日に興行権入札が行われ、ベテルビエフ側のGYM社が20万1000ドル(約2310万円)を提示し、18万1000ドル(約2080万円)のバレラ側(メインイベンツ社)に勝利。こうした経緯で試合は4月21日にセットされた。しかし、理由は明らかにされていないが、バレラはベテルビエフとの対戦に応じないことになった。GYMのイボン・ミシェル代表は「バレラがベテルビエフを恐れて逃げたのは間違いない」と話し、代役探しをするとしている。その一方、IBFにはベテルビエフを指名挑戦者に認定するよう働きかけるとも。ベテルビエフはアマチュア時代に08年北京大会、12年ロンドン大会と2度の五輪出場実績を持つほか09年世界選手権では優勝、07年大会は準優勝、11年大会はベスト8に入っている。プロでは11戦全KO勝ちの快進撃を続けている。