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[ニュース]2017.2.21

元WBA王者の下田昭文が引退

 元WBA世界スーパーバンタム級王者の下田昭文(32=帝拳)が、21日付けの自身のブログで引退を表明した。
 アマエリートが集まる帝拳ジムにあって、早くから頭角を現した叩き上げのサウスポーは、切れ味鋭い左ストレートと高速連打を武器に、デビューから4年後の07年に日本スーパーバンタム級王座を獲得。初防衛戦で失冠するが、10年には敵地・名古屋でOPBF東洋太平洋同級王者の大橋弘政(HEIWA)を判定で破り2冠を達成。その勢いのまま翌年、東京・有明コロシアムでWBA世界スーパーバンタム級王座の李冽理(横浜光)に挑戦し、倒し倒されの激しい打ち合いのすえ、3-0の判定勝ちで世界王座を奪取した。
大晦日の林戦が最後の試合となった
 しかし、同年11月に米国アトランティックシティで行われた初防衛戦で同級1位のリコ・ラモス(米)に7回TKO負けを喫しタイトルを失うと、再起後はフェザー級に上げるも、14年に中国マカオで行われたWBOインターナショナル、15年の日本王座とタイトル戦で結果が残せず、昨年大晦日に岐阜で行われた日本フェザー級王者の林翔太(29=畑中)への挑戦も失敗。これがラストファイトとなった。生涯戦績は39戦31勝(14KO)6敗2分。
勇姿をありがとう!
 自身が憧れる伝説のボクサー、シュガー・レイ・レナード(米)の"SUGAR"の愛称で人気を博したスピードスターは、「マカオでの敗戦からこれまで、全てにおいて突き詰めてやってこれた3年間を誇りに思っています!次の人生もまた、違う場所で戦って、ちゃんとした背中を見せて行きたい」と綴り、14年間支え続けてくれたファンと帝拳ジムに感謝の思いを込めた。

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