内山、WBAアジア最優秀賞

　昨年11月、ニカラグアで開催されたWBA年次総会において、アジア圏のWBA世界王者の中で最も傑出した王者としてWBAアジア最優秀選手賞に内山高志(ワタナベ)が選出された。年が明けた今月14日、都内JBCにおいて、内山のWBAアジア最優秀選手賞の授賞式が執り行われた。

　JBCで行われた授賞式で、内山はやや緊張した表情でWBAより送られたトロフィーを受け取り、アジア最優秀選手賞に輝いた喜びを語った。「とてもありがたい勲章です。こういった賞はプロに入って初めてもらいました。自分にとって自信になる。ゆくゆくはアジア最優秀から、年間最優秀選手賞を取りたいですね」と、トロフィーを見つめながら更なる飛躍を誓った。

　内山のアジア最優秀受賞に渡辺会長は「アジアで一番の評価は嬉しい。31日の防衛戦に向け励みになる。出来ればKOと言いたいが、日本人対決なので勝って欲しいに留めます」と愛弟子を受賞に目を細め、目前に迫った防衛戦に向けて激励。渡辺会長の激励を受け内山は「日本人初となるアジア最優秀賞は名誉なこと。31日はこの賞に恥じない防衛戦をしたい」と必勝宣言をアピールした。

　近年、WBAよりアジア圏の選手に地域最優秀選手賞が送られた記録はなく、内山がアジアでは初の快挙となった。

WBA年間最優秀選手と各地域最優秀選手
■年間最優秀選手:WBA世界ヘビー級王者デビット・ヘイ(英)
■アジア最優秀選手:WBA世界Sフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)
■ラテンアメリカ最優秀選手:WBA世界Sフライ級王者ウーゴ・カサレス(メキシコ)
■ヨーロッパ最優秀選手:WBA世界ウェルター級王者ヤケスラフ・センチェンコ(ウクライナ)
■北アメリカ最優秀選手:WBA世界Sミドル級王者アンドレ・ウォード(米)