荒川、V2防衛も…

　日本ライト級王者・荒川仁人(八王子中屋)の2度目の防衛戦が8日、後楽園ホールで行われた。挑戦者に最強後楽園を制し挑戦権を得た日本同級3位・中森宏(平仲BS)を迎えた荒川は、2回に中森の右ストレートのカウンターでダウンを喫するも、その後は相手の動きを冷静に見極め、左ストレートを軸にした攻撃でペースを掴んだ。そして8回、荒川が中森をロープに押し込みワンツー連打を打ち込んだ場面で、やや唐突ながらレフェリーが試合を止めた。

　試合後、V2防衛に成功した荒川は「素直に喜べない。最後のストップも早い。彼の気持ちは折れていなかった。試合に勝って勝負で負けた感じ」と8回のストップに困惑。機会があれば再戦したいとした。また「世界はもっとディフェンス力を付けてから目指したい」と話すと、下の階級に2人の日本人世界王者がいるが、と問われ「ライト級でギリギリ。下には落としたくない。もっと力を付けたいぐらいです」と語った。

　一方、敗れた中森も「出来るならもう一度挑戦したい」と再戦を希望。両者しこりの残る形で終った今回の一戦。果たして、再戦はあるのか…。