4度目の戴冠狙うアブラハム

　ミドル級とスーパーミドル級を制覇した実績を持つアルツール・アブラハム(36=アルメニア/独)が、通算4度目の戴冠を目指して4月22日、ロビン・クラスニキ(29=コソボ/独)とWBO(世界ボクシング機構)スーパーミドル級挑戦者決定戦を行うことになった。試合はドイツのマクデブルクかルートヴィヒスブルクで開催の予定。現在、アブラハムはWBO2位、クラスニキは3位にランクされている。

　アブラハムはミドル級でIBF(国際ボクシング連盟)王座を10度防衛したあとスーパーミドル級に転向し、この階級では2度の戴冠を果たしている。しかし、昨年4月、ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)に12回判定で完敗、現在は無冠となっている。50戦45勝(30KO)5敗。クラスニキは50戦46勝(17KO)4敗。13年と15年にライトヘビー級で世界挑戦したが、ネイサン・クレバリー(英)に12回判定、ユルゲン・ブレーマー(独)に9回終了TKO負けを喫している。なお、現王者ラミレスは昨年7月に計画した初防衛戦を前に拳を負傷したためブランクができたが、次戦を3月に計画している。