ビリャヌエバvsテテは4月に

　WBO(世界ボクシング機構)バンタム級挑戦者決定戦、1位アーサー・ビリャヌエバ(27=比)対2位ゾラニ・テテ(28=南ア)の12回戦は2月に挙行される予定だったが、テテ側の事情で4月に延期されることになった。このクラスのWBO王者マーロン・タパレス(24=比)は昨年末に井上拓真(21=大橋)の挑戦を受ける予定だったが、井上が拳を負傷したためキャンセルになった経緯がある。

　両者の対戦はビリャヌエバ側のアラ・プロモーションズとテテ側で2月開催で合意に達していたが、ビリャヌエバ陣営は「テテ側が2月ではなく4月挙行を伝えてきた」といい、新しい日程は未定という。ビリャヌエバは15年7月にマクジョー・アローヨ(プエルトリコ)とのIBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級王座決定戦で10回負傷判定負けを喫したあと再起戦を経てバンタム級に転向した。戦績は31戦30勝(16KO)1敗。サウスポーのテテは14年7月に帝里木下(千里馬神戸)との決定戦を制してIBF世界スーパーフライ級王者になったが、V2戦を前にした興行権入札で報酬額に不服を唱え王座を返上、バンタム級に転向した。いまは英国のフランク・ウォーレン・プロモーターと契約している。27戦24勝(20KO)3敗。井上拓真の拳の回復状況とあわせ、この階級のトップ戦線のリング内外の動きにも要注目だ。