「ガルシアは戸惑うだろう」

　28日(日本時間29日)に米国ネバダ州ラスベガスで元世界2階級制覇王者ミゲール・マイキー・ガルシア(29=米)の挑戦を受けるWBC世界ライト級王者デヤン・ズラチカニン(32=モンテネグロ)が、「彼はサウスポーの私と対峙して戸惑うだろう。打ち合いになったらガルシアはKOされる」と自信をみせている。

　ズラチカニンは14年6月にリッキー・バーンズ(英)を破って注目を集め昨年6月、ホルヘ・リナレス(帝拳)の負傷、戦線離脱にともない空位になった王座を獲得した。 身長163センチとライト級にしては小柄なズラチカニンだが、左構えから距離を潰して相手の懐に潜って攻め落とす好戦派といえる。22戦全勝(15KO)。ただし、フェザー級とスーパーフェザー級を制覇し、35戦全勝(29KO)というレコードを残しているガルシアが相手ということで、オッズは11対5で挑戦者有利と出ている。これを聞いたズラチカニンは「これまでにも私は何度か彼らの間違いを証明してきた。今度も同じことが起こる。彼らはお金を失うだろうね」と意に介していない。ガルシアが強敵であるは承知しているようだが、それについても「試合展開に関しては彼しだいかな。打ち合ってくるのなら彼はKOされるだろう。距離をとって戦おうとしても、彼はダメージを負うだろうね」と自信をみせている。そして「彼は私のサウスポー・スタンスに戸惑うだろう。私はずっとライト級で戦ってきたので、そのアドバンテージもある。拳を交えてみて、彼は過去の相手と私が異なることに気づくだろう。私は賢く戦うし、強いよ。緑色のベルトは渡さない」と強い決意を持っている。なお、この試合の勝者には、3月25日に英国で行われるWBCダイヤモンド王者、WBA王者リナレス対アンソニー・クロラ(英)の勝者との対戦が課されている。