村田の旧敵がシルバー決定戦

　ミドル級でWBA13位、WBC2位、IBF9位、WBO8位にランクされるイェフゲン・ヒトロフ(28=ウクライナ/米)が14日、米国ニューヨークで空位のWBC同級シルバー王座をかけイマヌウェル・アリーム(23=米)と対戦する。アマ時代に11年の世界選手権で村田諒太(30=帝拳)に勝って優勝した実績を持つヒトロフは、プロ15連勝を狙う。

　ヒトロフは11年世界選手権決勝で村田に24対22でポイント勝ち、優勝を収めた。翌12年ロンドン五輪も優勝候補と目されたが、初戦でアンソニー・オゴゴ(英)にタイスコアのすえ敗れた。13年12月に米国でプロデビューを果たし、ここまで14戦全勝(12KO)を収めている。15年8月にはポイントで劣勢のなか最終8回残り29秒で逆転TKO勝ちを収めたこともあった。その2ヵ月後にはNABF北米王座を獲得している。対するアリームはアル・ヘイモン氏がアドバイザーを務める23歳のホープで、17戦16勝(9KO)1分とこちらも負け知らずだ。村田の旧敵が世界に向けて前進するのか、それともアリームが待ったをかけるのか。ダブルメインのスーパーミドル級王座統一戦、WBC王者バドゥ・ジャック(スウェーデン/米)対ジェームス・デゲール(英)、ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)対ジャーボンタ・デイビス(米)ともども興味深いカードといえる。