エストラーダが代役に名乗り

　WBC世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)は来年3月に前王者で現1位のカルロス・クアドラス(28=メキシコ)との再戦が計画されているが、報酬額に不服を唱えていると伝えられる。そんななかWBAとWBOのフライ級王座を返上してスーパーフライ級に転向してきたWBC3位のファン・フランシスコ・エストラーダ(26=メキシコ)が、クアドラスとの対戦に名乗りを挙げている。

　エストラーダは10月に13ヵ月ぶりのリングに上がり、レイモンド・タブゴン(比)に大差の判定勝ちを収めた。この試合で右拳を痛めたが、来年2月下旬か3月上旬には次戦に臨めるとしている。一方、WBCはゴンサレスとクアドラスのダイレクト・リマッチを先の総会で認めたが、ゴンサレスが拒否する可能性も出てきた。こうした動きのなかエストラーダ陣営はクアドラスと挑戦者決定戦をやってもいいというスタンスのようだ。ただし、WBCはゴンサレスがクアドラスと戦わない場合は2位のシーサケット・ソールンビサイ(タイ)の挑戦を受ける義務を負うとしている。いまのところゴンサレス対クアドラスの再戦は来年3月18日、ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)対ダニエル・ジェイコブス(米)のイベントに組み込まれる可能性が高いが、どう動くのか推移を見守りたい。