ワイルダー 2/25にV5戦か

　ワイルダーは昨年5月にアレクサンデル・ポベトキン(露)とV4戦を行う予定だったが、挑戦者のドーピング違反が発覚したため試合1週間を切った時点で中止が決定。 そのため7月に相手をクリス・アレオーラ(米)に変更して防衛戦を行い、8回終了TKO勝ちを収めた。しかし、この試合で右拳と右上腕部を負傷したため手術、以後は療養とリハビリに努めてきた。この間、WBCは暫定王座の設置を決め、今月17日にポベトキンとバーメイン・スティバーン(ハイチ/米)で決定戦を行うはずだった。ところが試合前夜になって再びポベトキンのドーピング違反が明らかになったため、WBCは暫定王座決定戦として認可しないことを決定。スティバーンが試合そのものを拒んだため、ポベトキンはヨアン・デュアーパ(仏)に相手を変更して試合をしたという経緯がある。

　そんななかワイルダー(37戦全勝36KO)は負傷が癒え、「2月には試合ができる状態だ」とアピールしていた。本来ならばワイルダーには暫定王者との団体内統一戦が課されるはずだったが、ドタバタ続きで指名挑戦者が決まっておらず今回の選択防衛戦が可能になったと思われる。ワウルジクは34戦33勝(19KO)1敗の戦績を残しており、13年5月にポベトキンの持つWBA王座に挑んで3回TKO負けを喫して以来6連続KO勝ちを収めている。正式決定の報を待ちたい。