3月 ロマゴンvsクアドラス再戦

　激闘再び――WBC世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)と、前王者カルロス・クアドラス(28=メキシコ)が来年3月、再び拳を交えることが確定的となった。米国フロリダ州ハリウッドで開催中のWBC総会で再戦が承認されたもので、初戦から半年でのダイレクト・リマッチとなる。

　両者は9月10日に米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで対戦し、挑戦者のゴンサレスが3対0の判定で激戦を制し4階級制覇を成し遂げた。しかし、クアドラス陣営は「私が勝っていた」として再戦を要求。ゴンサレスも「条件が合うならOK」という考えを示し、今回のWBC総会で再戦が承認された。具体的な試合日や開催地は未定だが、これまで何度かHBOテレビのダブル・メインとして組んできたミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)の次戦が3月18日に計画されており、ここに組み込まれる可能性もある。なお、WBCはゴンサレス対クアドラスの勝者に対し2位のシーサケット・ソールンビサイ(タイ)との対戦を義務づけるとしている。晦日にはゴンサレスとの対決を熱望する同じ階級のWBO王者、井上尚弥(大橋)が元WBA王者の河野公平(ワタナベ)を相手にV4戦に臨むことになっており、スーパーフライ級戦線は再び大きく動き始めてきた。