クルカイvsアンドレイドは3月

　WBA世界スーパーウェルター級王者ジャック・クルカイ(31=エクアドル/独)対デメトリアス・アンドレイド(28=米)のタイトルマッチが来年3月、ドイツで行われることが確定的となった。一度はキャンセルになった試合の興行権を巡る入札で、このほどクルカイ側が勝利を収めたため。

　クルカイ対アンドレイドのWBA指名試合は8月の興行権入札で開催権をゲットしたクルカイ側が11月にドイツで開催することで合意していたが、アンドレイド側が直前までサインしていなかったことからキャンセルになった経緯がある。アマチュア時代にアンドレイドに30対9のポイント負け(07年世界選手権準々決勝)を喫しているクルカイの陣営は、挑戦者側のミスだとして別の相手と指名防衛戦を希望したが、アンドレイド側は王者陣営がサインを要求してこなかったと主張。こうしたなかWBAは再び興行権入札を行うことで事態の収拾を図ったわけだ。その結果、金額は不明だが前回同様、クルカイ側のサウアランド・イベントが興行権を落札。試合は来年3月11日ならベルリン、17日ならハンブルグ、いずれにしてもドイツで開催されることになるという。アマチュア時代に08年北京五輪はウェルター級1回戦敗退だったものの09年世界選手権では優勝しているクルカイは、プロでは23戦22勝(11KO)1敗。これが暫定王者時代から数えて3度目の防衛戦となる。北京五輪ではウェルター級でベスト8止まりだったサウスポーのアンドレイドは、プロでは23戦全勝(16KO)。3年前にWBO王者になったが、試合枯れのため昨年初夏に王座を剥奪された。