統一戦希望のパーカー

　10日にWBO世界ヘビー級王座を獲得したばかりのジョセフ・パーカー(24=ニュージーランド/米)が、早くも統一戦に意欲をみせている。パーカーが標的にしているのは37戦全勝(36KO)のWBC王者デオンタイ・ワイルダー(31=米)だ。

　パーカーは10日、タイソン・フューリー(英)が返上して空位になったWBO王座をアンディ・ルイス(メキシコ)と争い、接戦をものにして22戦全勝(18KO)でニュージーランド初の世界ヘビー級王者になった。今後に関してはWBOから4位のデビッド・ヘイ(英)との指名防衛戦を課されていたが、そのヘイが来年3月4日にWBC世界クルーザー級王者トニー・ベリュー(英)と戦うことになったため、次戦では5位のヒューイ・フューリー(英)との対戦が新たに義務づけられた。このフューリーはタイソン・フューリーの従兄弟であり、また来年3月か4月にワイルダーへの挑戦が噂されてもいる。パーカー陣営は規定に従いフューリー戦を優先する構えだが、その先のプランとしてワイルダーとの統一戦を視野に入れているという。すでにワイルダーのアドバイザーを務めるアル・ヘイモン氏と接触を図っていると伝えられる。