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08年北京五輪スーパーヘビー級銀メダリストの張志磊(ツァン・チレイ 33=中国)
は2年前に米国でプロに転向後、ここまで13戦全勝(9KO)と奮闘している。来年には中国で次のステージに進むためのテストマッチも計画されている。
身長198センチ、体重約116キロのサウスポーの張は12年ロンドン五輪にも出場したが、2回戦でアンソニー・ジョシュア(英=現IBF王者)にポイント負け。その2年後の14年8月に米国でプロデビューした。初陣をわずか17秒TKO勝ちで飾った張はここまで13連勝と好調をキープしている。ただし、力量の分かる相手との対戦は皆無で、今月10日に米国マサチューセッツ州クィンシーで2回KO勝ちを収めた試合を含め、まだ8回戦を2度経験しただけだ。そんな張だが、11月に同じ中国のゾウ・シミンがWBO世界フライ級王座を獲得したことが追い風になり、来年は中国で初10回戦に出場するチャンスが訪れそうだ。プロになってから張は中国のリングには2度上がって2度とも1回TKO勝ちを収めているが、「すべての試合が大事なんだ。ヘビー級はひとつのミスですべてが水の泡になってしまうからね」と慎重な姿勢を崩さない。3日前にニュージーランド初の世界ヘビー級王者(WBO)になったジョセフ・パーカーに11年のアマチュア世界選手権で勝ったこともある張。はたして中国初の世界ヘビー級王者の夢に近づくことができるか。