内山に三浦が挑戦者!

　三浦はこれにより日本王座を返上。同日、この日本タイトルをかけ、日本同級2位・岡田誠一(大橋)と日本同級6位・福原力也(ワタナベ)の間で王座決定戦が行われる。また、同じく延期されていたWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ"王者・李冽理(横浜光)VS同級6位・下田昭文(帝拳)"も同日開催される。

　日本人対決となった世界戦に向け、18日、内山と三浦は都内で会見を行った。まず変更の経緯について渡辺会長は「ソリス側から断りの連絡があったので、以前からオファーのあった三浦選手を挑戦者に迎えました。KO率の高い、日本人同士の良いファイトが期待できる」と話すと、横浜光ジムの宮川会長も「棚ぼた式に転がり込んだ世界戦。ここから先は、三浦にしっかりと仕事をしてもらう。スリリングな試合になるでしょう」と、李に続く2本目の世界奪取に期待を込めた。

　日程と対戦相手が変わったことに王者・内山は「ソリスが逃げたとは思っていない。いつかはやるでしょう。変更はあったが、1月中に決まって良かった。三浦選手は気持ちが強くタフな相手。熱い試合になると思う。サウスポーの苦手意識もない」と、前向きな姿勢を見せた。また、「三浦選手の試合は何試合か見たことがある。同じ階級なので、いつかやるとは思っていた。以前スパーをした時もパンチがあると感じた」と三浦を評した。

　対する世界初挑戦の三浦は「内山選手はパンチ、テクニックもある怪物。だが、チャンスが来たからには全力でベルトを獲りにいく。強いパンチの打ち合いになれば面白い試合になると思う。小さい頃からの夢だった舞台。必ずKOで決着をつけます!」と必勝宣言。さらに「話しがきたのは今週の水曜日くらい。同門の李とのダブル世界戦になるので気合が入る。KOのイメージはある!」と意気込んだ。

　ともにKO率80%のハードパンチを誇る両者だけに、三浦が話したようにKO必至の試合が予想される。果たして急遽決定した世界戦は、どちらに吉と出るのか…。