追い詰められるも東勝利

　茨城の県立水戸桜ノ牧高校・常北校では10日、第70回全日本大学王座決定戦が行われ、関東リーグ優勝の日本大が6-5で関西リーグ優勝の芦屋大に勝利。3年連続で大学日本一に輝いた。

　大学ボクシング界は長年の“東高西低”。東の充実度が極端に高い状態が続いている。それでも、日大陣営も十分想定していたというが、今回は最終のミドル級戦までもつれ込む接戦となった。

　層の厚さで優れていたのは日大だったが、バンタム級1の村田昴(日)対中島一輝(芦)、同級2の金子虎旦(日)対山内祐季(芦)で芦屋大が勝利。他でも勝負どころを芦屋大が押さえた形でチームの勝敗が分からなくなった。

　それでも、最後は高倉久生(日)が西村裕太(芦)との精神力勝負を凌ぎきってポイント勝ち。高倉は最優秀賞にも選ばれた。

　技能賞には山内(芦)、敢闘賞には中嶋(芦)が選ばれている。

　日本大の小林将也主将は「2勝3敗で自分の出番が来たので、負けたら流れを持っていかれると思って力んだ」と個人のパフォーマンスもふまえての苦戦を認め、芦屋大の中嶋主将は「接戦だったが相手の方が一枚上手だった」と話した。