興毅が公開練習

　"亀田祭り2010"で元世界王者アレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)と日本人初となる世界3階級制覇を懸け、WBA世界バンタム級王座決定戦を戦う亀田興毅が、16日に亀田ジムで公開練習を行った。

　「寒いわー!!」と第一声を発しジムに姿を現した興毅は、冷え切った身体を温めるようにロープと軽めのシャドーでアップを行うと、フィリピン人トレーナーを相手にジャブ・ワンツーフックのコンビネーション中心のミットを報道陣に披露した。

　練習終了後の会見で興毅は「調子は良いよ!!特にバンタムだからと特別なことはない。スタイルも変わらないし。パワーより手数を出して行こうと思ってる」と、ムニョス戦はスピードと手数で戦うと話し、3階級制覇について「プレッシャーはある。自分なりに気合も入っているし、長男としてコケたら格好悪い。勝って結果を残さないと何も始まらない」と意気込みを語った。またファンに向け「初めて三兄弟が揃う。良い勝ち方をして観に来て良かったと言ってもらえる試合をします」とメッセージを送った。

　興毅はフィリピン合宿で、新たに始めた"亀仙流トレーニング"を公開。10kgのベストに、各5kgの砂が入ったパワーアンクルを装着し、全力のミット4〜5ラウンド、外して4ラウンドのシャドーで更なるスピードアップを計ったことを明かした。最後に興毅は「ドラゴンボールの世界にようこそ!」と、孫悟空"カメハメ波"のサービスショットで公開練習を終えた。

　"亀田祭り2010"は、当日26日の19時からスカパー!HD3D専門チャンネル「スカチャン3D169」で3D放送されることも発表され、興毅も「ボクシングはどんななるんやろうな!?スピードあり、迫力ありの試合をしたい」と興味津々であった。