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[試合後会見]2016.12.8

技巧派王者が揺るぎない強さを示した!

東京・後楽園ホールで8日、「ダイヤモンドグローブ」が開催された。セミファイナルでは日本バンタム級王者の益田健太郎(33=新日本木村)が同級13位小澤サトシ(29=真正)を迎えて2度目の防衛戦を行った。タイトル初挑戦の小澤に対し、益田が王者の強さを見せつけることができたのか――。
益田が圧巻のKO勝利
 初回から益田がジャブを突いてペースを握るのに対し、小澤はワンツー、ボディを返すが益田のボディを浴び後退した。2ラウンド、リズムを掴んだ益田は左アッパーから右フックをダブルで直撃すると痛烈なダウンを演出。立ち上がろうとした小澤だがタオルが投入された。益田が王者の貫禄を示し2度目の防衛に成功した。
完全復活だと認めてもらえたらうれしい
 前日計量のKO宣言の有言実行をはたした益田は「左が目に当たったと思うがそこまで手応えはなかった。落ち着いて戦わないとチャンピオンとして恥ずかしいので左から突いたのだが、それが上手くハマった。今回の試合は右でダメージを与えることができたと思う」と冷静に試合を振り返った。益田を担当する木村日出之会長代行兼マネージャーは「来年は世界ランカーと試合をさせて勝って次のステップにいければと思う」とタイトル返上の考えがあるとコメントした。
相手が何枚も上だった
 一方、タイトル獲得に失敗した小澤は痛めた右目に眼帯をして会見に応じた。「気が付いたら手を突いていた。テンポが速くて読めなかった。ガードの上からなので大丈夫だと思ったが…、力を出す前に負けたがこれも実力。後楽園ホールの雰囲気は最高でした」と潔く完敗を認めていた。
齋藤裕太(花形)
 この試合を観戦した日本同級1位の齊藤裕太(29=花形)は「チャンピオンは常に落ち着いていて圧力が強くて隙がない。パンチの出所がわかりにくくて穴がなかった。自分も次の試合、負けられないと思った」と試合の感想を口にした。
 齋藤は1月13日(金)に同級7位の高橋竜也(27=ヤマグチ土浦)との試合を控えている。
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