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[試合後談話]2016.12.5

生き残りを懸けベテラン同士が激闘!

 5日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒート・ボクサーズナイト」のメインでは、前日本フライ級王者で現WBO世界スーパーフライ級11位の村中優(31=フラッシュ赤羽)と世界挑戦を4度経験した現日本スーパーフライ級11位の久高寛之(31=仲里)のベテラン同士による一戦が行われた。
互いの力を引き出した
 試合は昨年、計量失格により王座を剥奪され今年、階級を上げての3戦目に臨んだ村中が上下へのコンビネーションで襲い掛かると、久高は巻き込まれつつも巧みなディフェンスでクリーンヒットを回避。ミドルレンジからカウンターを狙い、2回には押し込まれたところでショートアッパーを返し村中の腰を落とした。序盤から新旧の世界ランカーによる見応えのあるデッドヒートに、会場のボルテージも回を追うごとに上がっていった。
村中が競り勝った
 中盤を過ぎ、村中が失速したところで久高が左右をまとめ明確なポイントを取ったが、終盤は村中が再び盛り返して追撃を阻止。最終8回までどちらが倒れてもおかしくはないブローが交差した。ジャッジは1者がドローとするも、2者が小差で村中を支持。熟練同士の意地の張り合いは、村中に軍配が上がった。
3連敗となってしまった久高
 直近の2試合で現東洋太平洋バンタム級王者のマーク・ジョン・ヤップ(六島)に連敗した久高は、この一戦で再起を目指したが惜しくも失敗。試合後は「ボクシングを続ける限りチャンピオンになりたいので勝ちたかった。前回の敗戦を踏まえてバランスを見直した。最低でも根性を見せたかったのでそれはできたが、結果がついてこなかったのが残念。右クロスは当たったが一発では倒せなかった。5ラウンドのダウン(足が引っ掛かりスリップと判断)は取ってほしかったが敵地でやっているので割り切るしかない」と悔しさをにじませた。
良い試合と言ってもらえて嬉しい
 一方、序盤から飛ばし過ぎていたのではと問われた村中は、「自分としてはいつも通り。逆に世界を狙うなら最初から最後まであのペースで行かないと。でも途中で俺の方が疲れちゃいましたね」と答え、「久高選手のブロッキングは流石でした。3発、4発目をなかなか当てさせてくれなかった。勝ててほっとしたが、まだまだですね」と反省。それでも最後まで気持ちで押し切った村中は「面白い試合でした?良かったと言ってもらえるのが一番嬉しい」と喜び、来年の飛躍を誓った。

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