村中優と久高寛之が激突

　明日の開催が79回目を数えるオーバーヒートボクサーズナイトの前日計量が4日、都内のJBC事務局で行われた。メインイベントに赤コーナーから登場するのは世界ランカーの村中優(フラッシュ赤羽)。村中は昨年、4月と10月の試合の前日計量でウェイトオーバーして、今年4月の再起戦まで出場停止処分を受けた。しかし、この再起戦でKO勝利して復活をアピールすると7月の試合でも大差の判定勝利を納めている。気になる今日の計量は?
　一方、対戦相手の久高寛之(仲里)は関西を代表する元世界ランカーで、2008年7月に当時のWBA世界フライ級チャンピオン坂田健史氏に挑戦したのを最初に、計4度世界挑戦した経験を持つ実力者。明日の試合をきっかけに世界戦線への返り咲きを目指している。

　前日計量のお騒がせ男、村中優(フラッシュ赤羽)は52.9kgと100グラムアンダーで計量を一発でクリアした。コンディション作りも上手くいったという村中は「久高さんにとっても負けられない試合だと思う」と練習やスパーなどを含めても初顔合わせとなる明日の対決を楽しみにした。「ずっと前に世界挑戦した試合を観ていたので、だいぶ年上かと思ったら同い年だったのでびっくりした」と村中が驚くのは、久高が早くから世界戦線で活躍してきた証だろう。

　一方、53.0kgのリミットできっちりと仕上げてきた久高寛之(仲里)は「今は相手の方が格上。出し惜しみせずきっちり勝って、また上にあがっていきたい」と、明日の大一番に向けて静かな闘志を燃やした。