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[ニュース]2010.12.12

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カーン、白熱戦を制する
 WBA世界スーパーライト級王座統一戦が11日、米国ネバダ州ラスベガスで行われ、正規王者アミール・カーン(英)が暫定王者マルコス・マイダナ(亜)に3対0の小差判定勝ちを収めた。
左:マイダナ 右:カーン
 カーンのスピードか、それともマイダナのパワーが凌駕するか注目された一戦。まずはカーンが先手をとった。初回終盤、強烈なボディブローでダウンを奪ったのだ。マイダナにとって幸運だったのは立ち上がってすぐにラウンド終了のゴングが鳴ったことだろう。ダメージの回復を待って3回から重圧をかけ始めたマイダナだが、5回に肘打ちの反則で減点1を科されてしまう。
マイダナのダウンシーン
 その後はプレスしながら前に出て強打を振るマイダナと、スピードと足、鋭いパンチで応戦するカーンという白熱した展開が続いた。試合が大きく動いたのは10回。マイダナの強打がカーンを捉え、正規王者がKO負け寸前のピンチに陥ったのだ。しかし、マイダナも疲労の色が濃く、フィニッシュに持ち込むことはできなかった。これを凌いだカーンは11回、12回と応戦し、試合終了のゴングを聞いた。
カーン王座統一
 採点は114対111が二者、113対112が一者の3-0だった。この試合で97万5000ドル(約8200万円)の報酬を手にしたカーンは25戦24勝(17KO)1敗。55万ドル(約4600万円)を手にしたものの暫定王座を失ったマイダナは31戦29勝(27KO)2敗。

オルティスは引き分け
 カーン対マイダナの前座で行われたスーパーライト級の若手世界ランカー同士の10回戦、WBA、WBO1位、WBC5位、IBF3位のビクター・オルティス(米)対WBA4位、IBF6位、WBO9位のレイモント・ピーターソン(米)は、引き分けに終わった。
 パワーで勝るサウスポーのオルティスが積極的に攻め、スピードと体格で上回るピーターソンが距離をとって応戦するというパターンでスタート。3回、オルティスが2度のダウンを奪って優位に立ったが詰めきれなかった。その後はオルティス、ピーターソンとも決定的なシーンを作り出すことはできず10回が終了。採点は94対94で二者がドロー、95対93でピーターソンが一者だった。
 1月に24歳になるオルティスは32戦28勝(22KO)2敗2分。元WBO暫定王者でもある26歳のピーターソンは30戦28勝(14KO)1敗1分。報酬はオルティスが15万ドル(約1260万円)、ピーターソンが10万ドル(約840万円)だった。

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