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[戦いたい女たち]2016.11.23

おてんばアイドルを脱皮、大人の女帝へ

 ボクシングを通じて日々の充実度がマックスに達した女たちクローズアップする『戦いたい女たち』シリーズ。今回はボクシング界の才色兼備で、世界王座2階級制覇を12月13日の後楽園ホールで狙う宮尾綾香(33=ワタナベ)が登場だ!
※戦いたい女たちシリーズはボクシングモバイルEX for スゴ得で毎週更新されている人気シリーズです。
第1期世界王者時代
「いい風に言えば…若かったからエネルギーがあり余っていたんでしょうね。誰かを思いっきり殴ってみたかったんです(笑)」
 顔を赤らめながら、ボクシングを始めたきっかけをそう振り返った宮尾は、今や女子ボクシング界随一ともいえるアイドル性を持つ才色兼備。2011年9月22日から2015年10月22日までの長期にわたってWBA世界ライトミニマム級王座にも君臨した。
今もマルチに活躍している
「最初は散々でしたよ。ボクシングって全然、相手を殴れるものじゃない。殴る過程に様々な経験則が必要になるんです。結局自分がたくさん打たれて…、いつもいつも悔しい思いをする中で、気が付いたらボクシングの奥深さにハマっていました(笑)」
 大人の女になった宮尾が覚えている初期の苦難でも、特に色濃いのが2006年4月、池山直(当時・フジワラ→フュチュール)との日本タイトルマッチだ。専門的な話になるが、当時の女子ボクシングは「非公認時代」。そのため正式記録に残ってはいないものの、池山の地元・岡山で、会場の声援も逆風になる中で完敗だった。
安定感健在の王者・池山
 4回TKO負け。「過去の自分を超えたことを自分に証明するためにも、いつか再戦してみたいと思っていた」というが、まさか10年もの月日が流れ、自身が33歳、池山は47歳になった今に、その日がやって来るとは思わなかった。しかも試合はWBO世界アトム級タイトルマッチ。鉄人・池山がすでに4度防衛した王座への挑戦になる。
スピーディな攻防は必見
「10年前は自分の若さに、強みではなく引け目を感じていたんです。リングに上がると年上には怖いっていう意識を勝手に抱いていました。でも、私も十二分にキャリアを積んで、今もどんどん強くなっているので、今回が仮にまた敵地だったとしてもはっきり勝ったと周りに思わせるくらいのパフォーマンスをしたいですね」
 ボクシングを通じて、心技体が成長し続けた10年を、宮尾は今、リングで証明しようとしている。

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