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12月17日にロシアのエカテリンブルクでアレクサンデル・ポベトキン(37=露)とWBC世界ヘビー級暫定王座決定戦を行う予定のバーメイン・スティバーン(38=ハイチ/米)から、最近の検査で禁止薬物が検出されていたことが分かった。しかし、摂取は故意ではなかったとしてWBCは暫定王決定戦を予定どおり挙行することを決めている。
バーメイン・スティバーン
WBCは今年5月からVADA(任意の反ドーピング機構)と提携してWBCクリーン・ボクシング・プログラム(CBP)を展開しており、期限までに同意や必要書類の提出がなかった選手をランキングから除外するなどの措置をとっている。こうしたなかスティバーンは暫定王座決定戦を前に11月4日にVADAにサンプルを提出。1週間後、VADAはスティバーンのサンプルから使用が禁止されているメチルヘキサナミン(別名DMAA)が検出されたとWBCに報告した。これを受けたWBCはスティバーンから事情を聴取。その結果、排尿を促進するために栄養補助食品を摂取したことが明らかになった。WBCはスティバーンの行為が故意ではなかったこと、調査に協力的であることなどから罰金7万5000ドル(約810万円)を科し、ポベトキンとの試合を許可する方針を打ち出した。
アレクサンデル・ポベトキン
ヘビー級は今年に入ってWBA王者になったルーカス・ブラウン(豪)、5月にWBC王座に挑むはずだったポベトキン、10月に防衛戦を予定していたWBAスーパー王者でWBO王者のタイソン・フューリー(英)らのドーピング違反が発覚。ブラウンは王座を剥奪され、ポベトキンの挑戦はキャンセル、フューリーは王座を返上した。故意かどうかはともかく、最重量級はドーピング問題で大きく揺れている。