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[試合後談話]2016.11.6

名古屋で名勝負!一歩も引かない大激戦

 6日の名古屋国際会議場で開催された「GREEN Dream」のメインイベントはスーパーライト級10回戦、日本同級12位の岡崎祐也(29=中内)と小出大貴(30=緑)が2年3ヶ月ぶりに激突。前回は岡崎が判定勝ちでランキングを奪う形となったが――。
広島からきた岡崎が競り勝った
 サウスポー同士の対戦は序盤、スピードで上回る岡崎が左ストレートをヒットさせ先手を取ったが3回、小出の右フックが決まりダウンを奪うと会場はヒートアップ。ここはチャンスの小出だったが、岡崎は負けじと左ストレートでグラつかせると連打でダウンを奪い返した。中盤、岡崎のボディへの攻撃が有効に決まりポイントを奪ったが地元の声援に後押しされた小出はここから驚異の粘りを見せて反撃。岡崎の打ち終わりに左を当ててポイントを挽回した。最終ラウンドは両者ともフラフラになりながらも気力を振り絞って激しく打ち合った。判定は一人がドローとするもジャッジ2者が1ポイントで岡崎の勝ちとし、接戦を制して小出を返り討ちにした。
勝ててうれしい
 左目を大きく腫らしながら会見に臨んだ岡崎は「正直、判定は負けたと思った。小出選手は最後まで勢いがあって根性があった。ダウンは気が付いたらひっくり返っていた。唯一の武器の左ストレートで倒し返して良かった。勝てて本当に良かった」と安堵の表情。約2年ぶりの勝利となった岡崎は 「そんなに勝ってなかったですか?でも、勝ち負けより僕は試合ができるだけでうれしいです」と笑みを浮かべた。今後に関してだが「タイトルが決まればやりたい…と言いたいところだけど、今はゆっくり休みたいです」と話すにとどめた。
最後まで気持ちの入った打ち合いを見せた
 一方、最後まで勝利の執念を見せるも惜敗した小出は「(判定は)勝っているかなと思ったが結果は負けなので仕方ないです。岡崎選手は前回より強かった」と潔く相手を称えた。
左:丸木 右:ベガ
 セミファイナルではスーパーウェルター級10回戦、日本同級4位の丸木凌介(25=天熊丸木)と日本同級12位エルフェロス・ベガ(32=MSG平石)のランカー対決。初回、ベガがジャブを繰り出しペースを掴みかけたが、3回に丸木は左フックでダウンを奪った。その後も迫力のある打ち合いを展開したが、徐々に丸木の有効打が増えていき、6回にワンツーで痛烈なダウンを奪うと立ち上がったベガを冷静に仕留めた。
丸木凌介(25=天熊丸木)
 再起戦を勝利で飾った丸木は「いつも激闘をしてしまい、周りをヒヤヒヤさせてしまうが自分ではタイミングも合っていたし余裕があった。会長の指示通りに打ったらダウンを奪うことが出来た。気を抜くところが多いのでそこは気を付けたい」と試合を振り返った。ランカー対決を制した丸木は「日本ランカーに勝ったのはこれが初めて。僕のことを知らない人にもこれで少しは評価してもらえるようになればいいかなと思います。前回、世界ランキング4位の野中さん(野中悠樹=日本スーパーウェルター級王者)と1ポイント差まで迫ることが出来たので、勉強にもなったし自信にもなった。またタイトルを目指して頑張りたい」と目を輝かせた。

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