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[試合後会見]2016.11.3

日本Min級王座戦、熊本が熱く燃えた!

 3日のフードパル熊本で日本ミニマム級王者の福原辰弥(27=本田フィットネス)が同級1位の華井玄樹(26=岐阜ヨコゼキ)の挑戦を受けた。7戦全勝5KOの若き中部の星は硬さが見える立ち上がりのなか、サウスポー王者に単発ながら強打で迫り、3回に右ストレートで快心のダウンを奪った――。
 華井はこのまま打ち合いへと持ち込むが、福原も一歩引かずに応戦。福原が手数で上回るとこの回終盤にパンチをまとめ倒し返した。会場のボルテージが一気に上がり、4回はさらなる打撃戦に発展。だが試合巧者の福原が5回の途中採点をリードすると、後半は粘る華井をダウン寸前にまで追い込み最後は7回、左でぐらつかせロープに詰めての連打でレフェリーストップを呼び込んだ。
肩を落とした華井
 プロ8戦目でのタイトル初挑戦に失敗した華井は、「相手のペースの取り方が上手くチャンスにまとめられてしまった。序盤から自分の固さが目立ち、ジャブが出せなかった。サウスポーへの不慣れもあり闘いづらかった」と悔やんだ。続けて「(相手に)一発は無かったが連打があり、頭の位置が低く対応が難しかった。自分の得意なパターンが出せず崩すイメージがわかなかった」とキャリアの差を痛感し、「勝つことしか考えていなかったから今後のことはまだ考えられていない。応援してくれた人達に申し訳ない」と唇を噛んだ。
28戦のなかでベスト3に入る勝利
 一方、3度目の防衛に成功した福原は、「ガードを下げた打ち終わりを狙われ初めてのダウンを取られた」と3ラウンドのダウンに少し驚いたようだが、これで火がついたと振り返った。続けて「相手の動画を見て研究もしていたので左ボディからの右フックを狙った。やりにくいと予想していたが思ったより噛み合わせがよかった。スタミナの心配もあったが相手もキツそうだったので頑張った。自分の中でベスト3に入る勝利」と話し、4月の熊本地震で被害にあった人たちに少しでも明るいニュースを届けられたのではと笑顔を見せた。
世界が楽しみと本田会長
 最後にWBO2位、IBF3位と上位につける福原は「チャンスがあれば死ぬ気で挑戦したい」と世界への意欲を示すと、本田憲哉会長も「ダウンを取られた時はひやりとしたが、持ち前の強い気持ちで頑張ってくれた。右フックが力強くなった事が大きな成果」と喜び、「福原は真面目に頑張っている。世界に挑戦させたいし楽しみ」と来年の世界アタックを示唆した。

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