バルガス「私は全盛期」

　11月5日(日本時間6日)、米国ネバダ州ラスベガスのトーマス&マックセンターで元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(37=比)の挑戦を受けるWBO世界ウェルター級王者ジェシー・バルガス(27=米)が、「いま私は全盛期にある」と自信をみせている。
※バルガス対パッキャオ、前座のノニト・ドネア(33=比/米)対ジェシー・マグダレノ(24=米)のWBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチは6日(日)午前11時からWOWOWプライムで生中継の予定。ゲストはWBC世界スーパーバンタム級王者、長谷川穂積(真正)。

　元WBA世界スーパーライト級王者でもあるバルガスは今年3月、決定戦でサダム・アリ(米)を9回TKOで破って現在の王座を獲得し、パッキャオ戦が初防衛戦となる。オッズは6対1で挑戦者有利と出ているが、10歳若く身長で12センチ、リーチで10センチ上回るバルガスに臆した様子はない。“新世代”というニックネームを持つバルガスは「デューイ・クーパー・トレーナー、コンディションイング・コーチのデビッド・ヘイズ氏、ラファエル・ガルシア・トレーナー、そして私の父親――私たちのチームは有能で私の能力を最大限に引き出してくれる。3月のアリ戦は素晴らしかったが、11月5日はそれ以上のパフォーマンスを披露するつもりだ」と自信をみせている。さらに「私はいま全盛期にある。5日には最高レベルのものを見せることができると思う。パッキャオは数ヵ月前のティモシー・ブラッドリー(米)戦で素晴らしい動きを披露したが、そんな強いパッキャオに勝ちたい。そして自分が伝説になりたい。作戦はいくつかあり、プランAにプランBが続き、Cもある。賢く戦うつもりだ」とも。サウスポーのパッキャオが踏み込もうとするところを、バルガスが左ジャブと右のカウンターで迎え撃つことができるかという点がカギとみられている。戦績はバルガスが28戦27勝(10KO)1敗、パッキャオが66戦58勝(38KO)6敗2分。

　11月5日の前座では、大沢宏晋(ロマンサジャパン)がオスカル・バルデス(メキシコ)の持つWBO世界フェザー級王座に挑むことになっている。