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WBA世界ヘビー級暫定王者ルイス・オルティス(37=キューバ/米)は11月12日、モナコのモンテカルロで元世界ランカーのマリク・スコット(35=米)と対戦することになったが、近々、暫定王座を返上する意向であることが分かった。
ルイス・オルティス
オルティスは昨年10月に暫定王座につき、12月にはブライアント・ジェニングス(米)を倒して初防衛に成功。今年3月には大ベテランのトニー・トンプソン(米)も一蹴したが、これはトンプソンがノーランカーだったため防衛戦とは認められなかった。こうしたなかWBAからアレクサンデル・ウスティノフ(露/ベラルーシ)との指名戦が課され、入札も行われてウスティノフ側が興行権を握っているが、ドーピング検査の方法など巡って摩擦が生じ日程が決まらないまま状態が続いている。オルティス自身は9月にゴールデンボーイ・プロモーションズを離れて10月に英国のマッチルーム・ボクシングと契約を交わし、今回のスコット戦が決まったという経緯がある。オルティスはWBAに暫定王座返上の意向を伝えているが、まだ正式な文書で提出されてはいないという。ヒルベルト・ヘスス・メンドサWBA会長は「いずれにしてもオルティスは指名試合を行わないので暫定王座は剥奪されることになる」と話している。