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元世界スーパーライト級王者アーロン・プライアー氏が9日早朝、米国オハイオ州シンシナティの自宅で亡くなった。60歳だった。プライアー氏は長いこと心臓病を患っていたと伝えられる。
プライアー氏はアマチュア時代、トーマス・ハーンズ(米=のちの世界5階級制覇王者)やヒルマー・ケンティ(米=のちの世界ライト級王者)に勝つなど220戦204勝16敗の戦績を残したが、ハワード・デービス(米)の壁を破れず五輪には出場できなかった。76年11月にプロに転向し、80年にはアントニオ・セルバンテス(コロンビア)を4回KOで破ってWBA世界スーパーライト級王座を獲得。この王座は4階級制覇を狙ったアレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)を2度退けるなど8度防衛した。これらを含め77年から83年まで26連続KO勝ちもマーク。その後、IBFに鞍替えし2度の防衛を加えた。当時のスーパースター、シュガー・レイ・レナード(米)やロベルト・デュラン(パナマ)らに対戦を迫ったこともあったが、相手側から敬遠されて試合は実現しなかった。「ホーク(鷹)」のニックネームどおり獲物を捕獲するような獰猛で好戦的なファイトスタイルを貫き、その実力は高く評価された。引退後は眼疾や心臓疾患に悩まされていた。96年には国際ボクシング殿堂入りも果たしている。通算戦績は40戦39勝(35KO)1敗。