協栄ジムが亀田兄弟をバックアップ!

　亀田3兄弟の3男で元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(25)の協栄ジムへの所属発表会見が7日、同ジムで開かれた。今月15日にメキシコで試合を予定したいる和毅は、現在米国ラスベガスで合宿中とあって会見には欠席。代わって亀田プロモーション社長の長男・興毅氏と協栄ジム金平桂一郎会長が出席し、今回の経緯を説明した。

　亀田3兄弟は、既に長男・興毅氏とともに引退している次男・大毅氏の13年に行われたタイトルマッチを巡る問題で日本ボクシングコミッション(JBC)と対立。ライセンスを失効し、ただ一人現役の和毅はこれまで米国を中心に活動してきたが、9月に入り東日本ボクシング協会に国内移籍の要望書を提出し国内復帰への道を探っていた。かつて興毅氏と大毅氏が協栄ジムに所属していたこともあり、金平会長から興毅氏に連絡を取り話し合った結果、協栄ジムに所属することが決定。東日本ボクシング協会の理事でもある金平会長は現在休止状態にある亀田ジムの再建にも尽力する意向で、まずはJBCに和毅のライセンス再発行を速やかに申請し、早期の日本復帰を目指したいとした。

　昨年10月に米国シカゴで行われたWBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)戦を最後に現役を退いた興毅氏は、「所属先を探しているなかで金平会長に声を掛けられ感謝しています。まだ若い和毅が日本に復帰できることはとても嬉しく思うし、本人も素直に喜んでいます。和毅にはボクサー人生をますます謳歌し、脂の乗った姿を日本で披露させたい」と挨拶。自身も亀田ジム再建に向けて準備し、日本プロボクシング協会に再加盟後は会長として選手育成に力を注ぎたいと語った。なお、和毅は生活拠点をメキシコに移しているため、今後も日本と行き来することになる。

　かつて両者は、協栄ジムの興毅氏と大毅氏へのファイトマネー未払いを巡り裁判で争っていたいたが現在は和解。過去のわだかまりを解いた二人は、今後は協力してボクシング界発展のために力を尽くしていきたいと意見を一致させた。