大阪でも熱い激突

　大阪市内の淀川区民センターで4日、アポロジムのイベント「APOLLO THEATER BOXING」が開催された。メインイベントでは東洋太平洋スーパーフェザー級6位の上原拓哉(20=アポロ)がベテラン菅能克彦(34=ヤマカワ)を相手に58.5kg契約8回戦に臨んだ。

　試合は、序盤、菅能が低い姿勢で左右の大きなフックを振り上げると接近し右ストレートをボディに決める。対して、サウスポーの上原は飛び込む菅能の出端に右ジャブをあて動きを見極める。中盤、距離を先に掌握したのは上原、ワンツーを的確にあてトリッキーな菅能に対応してみせた。最終ラウンドまで菅能も攻め続けたがクリーンヒットは上原が上回り判定でアポロジム期待の上原が勝利をつかむ。

　試合後、上原は「組みにくい相手でしたね。初のフルラウンドだったので8ラウンド目は不安もありましたけど、なんとか体も動いてくれたので良かったです。まだまだな内容だったのでまた練習頑張ります」と大粒の汗をぬぐった。

　度紀嘉男会長は「今日はKO負けのない相手をわざわざ選んで組んだ試合。まあ、しっかり対応もしとったし65点くらいちゃいますか。まだまだこれからですわ」と愛弟子の成長に目を細めた。