返り討ち狙うジェイコブス

　WBA世界ミドル級レギュラー王者ダニエル・ジェイコブス(29=米)は9月9日(日本時間10日)、米国ペンシルベニア州リーディングで同級15位のセルジオ・モーラ(35=米)を相手に4度目の防衛戦に臨む。そのジェイコブスは「エキサイティングな試合で返り討ちにする」と必勝を誓っている。

　ジェイコブスとモーラは昨年8月、米国ニューヨークで拳を交え、ダウン応酬のすえジェイコブスが2回TKOかちでV2を果たしている。しかし、ダウンした際に右足首を痛めてリタイアせざるを得なかったモーラは「結果は無効試合が妥当だった」と抗議。それが受け入れられるかたちで13ヵ月ぶりの再戦となった。返り討ちを狙うジェイコブスは「彼は作戦を変えてくると言っているようだが、退屈な戦い方はしないでほしい。この再戦には批判の声もあるので、それを払拭するようなエキサイティングな試合をしよう」と意気込んでいる。雪辱と戴冠を狙うモーラは「私は批判することに関しては王様級さ。もしも批判されることがイヤならば、そんなヤツは世界王者に値しない」と“口撃”している。ジェイコブスは32戦31勝(28KO)1敗、元WBC世界スーパーウェルター級王者のモーラは34戦28勝(9KO)4敗2分。