19連勝狙うガウシャ

　12年ロンドン五輪戦士でプロ転向後は18連勝(9KO)をマークしているWBC世界スーパーウェルター級15位のテレル・ガウシャ(28=米)が27日(日本時間11日)、米国カリフォルニア州アナハイムでスティーブ・マルチネス(26=米)と対戦する。「試合ごとに成長を感じている」と話すガウシャは、近い将来の世界挑戦を見据えている。

　ガウシャはロンドン五輪ではミドル級に出場したが、ベスト8をかけた試合で惜敗し、その3ヵ月後にプロ転向を果たした。今年4月、元WBC米大陸王者オルランド・ロラ(メキシコ)に7回終了TKO勝ちを収めるなど18連勝を収めている。今春、村田諒太(帝拳)が渡米した際にはスパーリングで手合わせした経験も持つ。村田は「ガウシャは左ジャブが巧く、どうやったら対応できるか考えさせられた」と感想を口にしている。相手のマルチネスは18戦16勝(13KO)2敗の中堅どころだが高いKO率を残しているだけに侮れない。ガウシャは「どんな試合でも自分を成長させると信じている。近い将来に世界挑戦する準備はできている」と話している。同じ米国のロンドン五輪組ではバンタム級のラウシー・ウォーレンが世界王座を掴み、ウェルター級のエロール・スペンスも指名挑戦権を獲得した。ガウシャは彼らに続くことができるか。