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[海外ニュース]2016.8.19

H級再戦は法廷闘争に

 WBA、WBO世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(28=英)対前王者ウラジミール・クリチコ(40=ウクライナ)の再戦は10月29日に英国マンチェスターで予定されているが、この日程がさらに先延ばしになる可能性が出てきた。そのためクリチコ側は法廷闘争も辞さずという強硬な態度をみせている。
クリチコ対フューリー第1戦
 クリチコとフューリーは昨年11月に対戦し、戦術で上回ったフューリーが12回判定勝ちを収め、クリチコのV19を阻止して戴冠を果たした。契約に従って再戦は7月9日に組まれたが、試合の2週間前になってフューリーが左足首を痛めため延期になり、新しい日程が10月29日に内定している。ところが、フューリーがその後も条件の変更を要求しているため、なかなか再戦のスケジュールを決定できない状態が続いている。これに痺れを切らしたクリチコ側は「フューリー側は何度も契約を変えようとしている。自分の権利を守るために法廷での争いも考えている。ドイツで裁判を起こすことになる」と話している。
 今年に入ってヘビー級は、WBAレギュラー王座はドーピング違反で王座が前王者に差し戻されたあとで剥奪され、WBCでもドーピング問題が持ち上がり、あげく王者が負傷したため暫定王座が設けられることになるなど揺れに揺れている。これにフューリーの奔放な振る舞いが加わることになり、まさにリングの内外で激動の状態といえる。

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