ニエテスが正式に王座返上

　WBO世界ライトフライ級王者ドニー・ニエテス(34=比)が16日、フィリピンのセブ市で会見を開き、9度防衛してきた同王座の返上を正式発表した。今後はフライ級に転向して3階級制覇を目指すことになる。

　ニエテスは07年に獲得したWBOミニマム級王座も4度防衛後に返上しており、ライトフライ級と合わせて世界戦だけで15戦14勝(6KO)1分の戦績を残している。9月24日には米国カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで元WBC世界ライトフライ級V10王者、現WBCフライ級5位のエドガル・ソーサ(メキシコ)と対戦することが決まっている。戦績はニエテスが43戦38勝(22KO)1敗4分、36歳のソーサは61戦52勝(30KO)9敗。試合はWBOインターコンチネンタル・フライ級王座決定戦(12回戦)として行われる。
　気になるのはニエテスの返上で空位になった王座の決定戦だ。最新のWBOランキングでは1位がモイセス・フエンテス(メキシコ)、2位が田中恒成(畑中)、以下、3位に原隆二(大橋)、4位ミラン・メリンド(比)、5位ヘッキー・バドラー(南ア)、6位ハビエル・メンドサ(メキシコ)と続いている。日本人選手が決定戦に出場する可能性も十分に考えられる。